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建設業で女性が活躍する職種は?女性特有の悩みなどを知っておこう

建設業は男の職場というイメージが強いですが、近年は女性従業員「けんせつ小町」や「ドボジョ」も増えてきています。

どんな職種で女性が活躍しているのか、悩みなどはあるのか、この記事で見ていきましょう。

 

建設業の女性割合

日本建設業連合会が作成した、2021年の建設業における女性比率をみると17.1%となっています。

さらに、技能者となると2.5%にまで下がります。

 

全産業での女性比率は44.7%なので、建設業は他産業よりも女性従業員が圧倒的に少ないことが分かります。

技能職は体力や筋力が必要なことが多いため、女性が活躍しにくいという性質がありますます女性比率は低くなっています。

 

女性はどんな職種で活躍している?

上記のように女性比率が少ない建設業ですが、一体どんな職種で女性が活躍できるのでしょうか。

女性が活躍している職種を見ていきましょう。

 

建築士

建築士は男性の割合が多いですが、近年女性の割合も増えてきています。

令和4年の男女別一級建築士合格者の割合は、男性72.1%、女性27.9%でした。

同じく二級建築士の割合は、男性65.9%、女性34.1%でした。

 

このように、建築士の3人に1人は女性であるため建築士を目指す女性が増えてきているのです。

 

また、二級建築士は受験資格が緩和され、大学や専修学校などを卒業していれば実務経験がなくても受けることができるため、男性だけでなく女性も目指しやすくなっています。

主な仕事内容としては設計や工事監理がメインなので、力が必要な仕事も少なく女性でも活躍しやすいでしょう。

 

CADオペレーター

CADという設計や製図を行う職種です。

こちらはパソコンでの作業なので力仕事を必要とせず、屋内でできるので女性比率が他より高いです。

 

だいたい男性7割女性3割ほどとなっており、男性従業員が圧倒的に多い建設業においてかなり女性比率が高いことが分かります。

 

必須資格はありませんが、取っておくべき資格などはあるので詳しくはこちらをご覧ください。

https://kizuna.works/media/2022/12/01/cadoperator-inexperienced/

 

施工管理

原価、工程、品質、安全などの工事に関係する事柄を管理する職種です。

力仕事よりも書類や人とのやり取りがメインになるため、女性でも活躍しやすいです。

また、女性は細かな部分に気づきやすいため、そういう面でも施工管理は女性に向いている職種と言えるでしょう。

 

工事現場には最低でも1人、施工管理技士の資格を持った人が必要なため、施工管理職を目指すなら資格を取ることをおすすめします。

 

しかし、施工管理技士の受験資格取得には実務経験が必要になります。

指定学科であれば卒業後3年以上、指定学科以外であれば卒業後4年6カ月以上の実務経験が必要となるので、そこだけ認識しておきましょう。

 

営業

建築工事の提案や価格交渉を主に主なって工事の契約を取ってくる職種です。

営業の流れとしては他業種とあまり変わらないですが、建設物という大きな額が動く契約を取れるため達成感と責任は他業種よりも大きいでしょう。

力仕事はないため男女関係なく活躍できます。

ただし、一方的な営業はNGです。

 

建設業に限ったことではないですが、取引先との関係性を構築することで次の受注につなげられるので、こまめにコミュニケーションをとって信頼度を高めていくことが重要です。

 

建設業の営業についてはコチラをご覧ください。

https://kizuna.works/media/2021/12/09/construction-business/

 

インテリアコーディネーター

住む人に合った住宅の空間づくりのために、住宅のデザイン、レイアウト、インテリアなどの住空間へのアドバイスを行う職種です。

インテリアコーディネーターは女性比率が7割と高く、既に女性が多く活躍しているため働きやすいでしょう。

 

必須資格はありませんが、資格を有していると知識があることの証明になるので、お客様に安心してもらいやすくなります。

民間資格で誰でも受験可能なので、ぜひ取得を目指してください。

 

重機オペレーター

工事現場で必要な資材を運ぶために利用する機械を操縦する職種です。

重機にはさまざまな種類があり、クレーン、ブルドーザー、ショベルなどそれぞれを操縦するために必要な資格が異なります。

重機オペレーターは一見男性向けの仕事に感じるかもしれませんが、力が要らないので女性でもなることができます。

 

ただし、常に屋外での作業になるので体力が必要になることは理解しておきましょう。

重機オペレーターについて詳しくはこちらをご覧ください。

https://kizuna.works/media/2023/02/16/heavy-equipment-operator/

 

左官職人

コテと呼ばれる道具を使って床や壁を塗って仕上げる職種です。

レンガなどを積み上げて壁を造るのも左官職人の仕事の一つです。

手先の器用さや経験が必須の職種なので、手先が器用であれば女性でもなることができます。

 

女性の左官チームを組んで左官職人として活躍している女性も実際に存在します。

左官職人には必須資格はありませんので、実際に工務店などで経験を積んでいくことが左官職人への近道です。

 

 

このように、建設業でも女性が活躍できる職種は多く存在しています。
女性だからと諦めてしまうのではなく、男女関係なく活躍していけて自分の強みを発揮できる職種を見つけていきましょう!

 

建設業で働く女性の悩み

建設業でも女性が活躍できますが、まだまだ女性が働きやすい環境が整えられていない企業も多いです。

というのも、建設現場での女性比率は2割以下のところが多く、女性に対しどんな環境を整えればいいのか分からない企業も多いのではないのでしょうか。

ここでは、建設業で働く女性が抱えている悩みを紹介します。

 

事務所内の設備

女性用トイレや更衣室、休憩所などがないことです。

圧倒的に人数が多い男性と共同トイレだと安心できず、精神的ストレスも大きいです。

女性を雇用したのなら、まずは女性用の設備を揃えるところから始めましょう。

 

コミュニケーションが取りづらい

男性社会だと女性特有の悩みを相談しづらかったり、意見が男性寄りになるので発言がしにくかったりと女性が働きにくい環境ができてしまいます。

そうなると女性従業員も増えていかないので、積極的に女性従業員を増やして女性の意見も取り入れる柔軟性を持ちましょう。

 

制度が充実していない

育休や時短勤務など、女性が子供を産んだ際の制度が整っていないところも多いようです。

応募する時にそのような制度が整っているか、利用実績があるかを確認して応募する女性も多いので、そのような制度を整えて使いやすい空気を作っていくことが大切です。

 

もちろん、その制度は女性だけでなく男性も使いやすいようにしましょう。

 

女性管理職が少ない

女性管理職が少ないことにより、女性の目線で意見を言ったり設備を整えてくれたりする人がおらず、いつまで経っても女性が働きやすい環境が作れません。

女性を雇用するだけでなく男女関係なく管理職を目指せる環境を作っていくことも大切です。

 

パワハラやセクハラへの対応ができていない

やはり男性社会のため、男性へのコミュニケーションでは当たり前のことが女性にとってはパワハラやセクハラにあたることも多いです。

女性従業員を雇う際は、言葉やボディタッチについて改めて教育する必要がありそうです。

ハラスメントについては本人の口から言いづらいことなので、上長が気にかけておきましょう。

 

女性にとって働きやすい環境を整えよう!

女性は男性と体の大きさや構造も違うので、男性社会で働くのはとても大変だと思います。

しかし、女性の感性や気遣いがあることで社内が明るくなったり作業効率が上がったりとメリットが大きいです。

 

女性従業員を増やすためにも、設備や制度を整えて受け入れる準備を行いましょう!

 

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