工事を行う時、近隣の方に挨拶をした方がいいのか悩みますよね。
挨拶に行く場合、どんなことを言えばいいのか、手土産は持って行った方がいいのかなど、分からないことばかりだと思います。
今回は、工事を行う際の近隣挨拶のマナーや文章などを紹介したいと思います。
工事前に近隣の方への挨拶はした方がいい?
最近は、近隣への挨拶回りは業者に任せて施主の方はいかない場合がふえているそうですが、できれば一緒に行った方がいいです。
挨拶をすることで相手の印象も変わりますし、「ご迷惑をおかけします」の一言があるだけでトラブル発生率が下がります。
挨拶をしないデメリット
挨拶をしなかった場合、どんなデメリットがあるのでしょうか。
見ていきましょう。
クレームが来る
業者は工事前に挨拶に行くことが一般的ですが、稀に来ない場合もあるようです。
そうなると、近隣の住人にとってはいきなり工事が始まることになります。
人によってはクレームを言いに来る場合もあり、工事の進捗にも影響が出てしまいます。
近隣との関係が悪くなる
工事前に挨拶に行かなかった場合、全員ではないですが「常識がない」と思う方もいると思います。
ご近所付き合いは工事後も続いていくものなので、工事の挨拶を業者だけに任せてしまうと、近隣の住人との関係が悪くなる可能性があります。
工事後もご近所付き合いは続いていくものなので、今後のことも考えて挨拶にいくことをおすすめします。
近隣に挨拶周りをする時のマナー
工事前に近隣挨拶をした方がいいとお伝えしましたが、挨拶回りの仕方が分からない方も多いと思います。
ここでは、挨拶をする際のマナーを紹介していきます。
業者と一緒に訪問する
原則として、工事前に施工会社の担当者が近隣の住宅へ挨拶回りに伺います。
施主の方もそれに同行し、一緒に挨拶をしましょう。
別の日に行くと何度も訪問することになって迷惑なので、挨拶は一度で終わらせられるように担当者のタイミングと合わせてください。
工事の一週間前までに行う
工事では、騒音はもちろんですが埃や塗料の飛散、臭いなど、さまざまな面で近隣の方に迷惑をかける可能性があります。
早めに言っておけばそういったものへの対応も考えられますし、心の準備ができます。
近隣の方の生活に影響を及ぼすことを考えて、工事一週間前までに挨拶を済ませるようにしましょう。
遅くても工事の3日前には挨拶回りをした方がトラブル防止につながります。
挨拶する時間帯は早朝や夜を避ける
挨拶をする際、訪問する時間帯にも気をつけましょう。
早朝や夜は、やることが多く忙しい時間帯なのであまり人に訪問してほしくないですよね。
挨拶する時間帯としては、平日の午前10時~午後4時の間がおすすめです。
夕方は家主が帰宅するタイミングと重なるので、直接挨拶できる可能性が高いです。
なお、不在だった場合は週末の午前中(早朝は避ける)に再度訪問し、それでも不在だったら工事の挨拶文と粗品をポストに投函しておきましょう。
粗品を用意する
1週間など、長期間に渡る工事の場合は手土産を用意しましょう。
手土産があった方が相手に気持ちを伝えやすくなるのでおすすめです。
なお、渡すものは相手が気を遣うような高価なものは避け、日常で使えるようなものにしましょう。
どういうものを持っていけばいいかは、「粗品はこういうものを持っていくといい!」の項目で紹介しています。
挨拶では、どんなことを伝えればいいの?
挨拶に行ったら、次のような内容を簡潔に伝えるようにしましょう。
- 工事の期間
- 工事の時間帯
- 大まかな工事内容
- 迷惑をかけるかもしれない事項
- 施工業者の連絡先
- 自分の連絡先・住所
工事の内容や近隣の方が注意すべき点については、業者が説明してくれると思います。
何か聞かれた時にすぐ回答できるという点でも、業者と一緒に挨拶に行く方がいいのです。
最後、「ご迷惑をおかけしますがよろしくお願いします。」と添えて手土産を渡しましょう。
どの範囲まで挨拶回りすればいい?
工事の挨拶は、どの範囲まで行えばいいか悩みますよね。
一般的には、自分の家の両隣、お向かいの家3軒、裏の家3軒には挨拶に行くようにしましょう。
その他、業者の車の出入りや駐車・臭い・振動で迷惑をかける可能性がある範囲には挨拶をしておいた方がいいです。
臭いや振動は想像以上に遠くまで影響が及ぶので、ゆとりをもって広範囲の人に声をかえることをおすすめします。
影響が少ないであろう近隣の方には、声掛けだけで粗品などは用意しなくていいと思います。
粗品はこういうものを持っていくといい!
まず、工事前の挨拶で持っていく粗品の相場は500~1000円程度です。
相手に気を遣わせない金額で、日常で使えるものにしましょう。
また、相手の好みを選ばないものがおすすめです。
【おすすめの粗品】
タオル
粗品としてよく選ばれるのがタオル。
好みが分かれるものではないし、家族構成や年齢関係なく喜ばれます。
いくつあっても困らないものなのでおすすめです。
洗剤
食器用洗剤なども、消耗品なのでいくつあっても困りません。
ただし、洗濯用洗剤は家庭によってこだわりがある場合もあるので、洗剤なら食器用洗剤がおすすめです。
スポンジ
スポンジも、タオルと同様好みが分かれることなくいくつあっても困りません。
お風呂用にちょっといいスポンジを渡すのも喜ばれると思います。
サランラップ
ラップも何かと使えるので、喜ばれます。
金額も安くすぐ手に入るので、粗品に選ばれやすいです。
お菓子
お菓子を渡すのもおすすめです。
その場合、日持ちがするクッキーやお煎餅などがいいでしょう。
お菓子は好みが分かれるので、事前に好み調査をするか、選べるようにどちらも持っていくかする必要があります。
お米
粗品としてお米もおすすめです。
1合など少ない量でも売っているので、粗品として渡すと喜ばれます。
のし紙はいる?何て書けばいい?
粗品を渡すときは、のし紙をつけましょう。
「ご挨拶」と書かれた蝶結びのものを選んでください。
水引には種類がありますが、蝶結びにすることで「これからもよろしくお願いします。」という意味を込めることができます。
また、のしには「内のし」と「外のし」があります。
内のしは品物に直接のしをかけ、それを包装紙で包む方法で、主に内祝いの時に用いられます。
外のしは包装紙の上からのしをかける方法で、結婚祝いや出産祝い、気持ちを強く表したい時に用いられます。
工事の挨拶では、「迷惑をかけるけどよろしくお願いします」という気持ちを全面に出したいシーンなので、外のしを用いるようにしましょう。
参考になる!工事あいさつ文の例
相手が不在だった場合、直接伝えることができないのであいさつ文を作ってポストに投函しておくのが一般的です。
そこで、あいさつ文の例を紹介していきます。ぜひ参考にしてください。
工事はまたいつ行われるか分かりません。
いつでもすぐに使えるように、あいさつ文はテンプレート化しておくといいでしょう。
また、テンプレートを公開しているサイトもあるので、ぜひそちらも使ってください。
業者との連携をしっかり行い、トラブルを回避しよう
近隣とのトラブルを避けるには、施工業者としっかり連携をとって挨拶のタイミングを相談することが大切です。
近隣との関係や事情は施主の方が詳しいと思うので、話し合いがしっかりできる施工業者を選びましょう。
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