建設業に営業のイメージはありませんが、仕事を受注するためには営業担当の存在が不可欠です。
今回は、建設業における営業職についてご紹介していこうと思います。
建設営業の仕事ってどんな内容なの?
簡単に言うと、建物を建ててくれる人を探して案件を獲得するのが仕事です。
営業先は大きく分けて民間工事と公共工事の2つです。
民間営業では、一軒家・マンション・ビルの建設を受注する必要があり、一般家庭に行ってリフォームを提案したり、土地を見つけて土地オーナーにマンションやビル建設を提案します。
公共営業では、コンペで案件を勝ち取る必要があります。
官公庁などが出してくる企画に多くの建設業者が提案を出し、その中からコスト面・技術面でもっともすぐれているものが選ばれます。
公共営業は主にゼネコンの営業が請け負っています。
会社の形態によって仕事内容やクライアントが違うので、分かりやすいよう表でまとめてみました。
会社の形態 | 主な仕事内容 | 営業方法 |
ゼネコン | 公共工事や都市開発など大規模プロジェクトの受注 | 公共機関からの入札(ゼネコンへの案件発注) |
マンション建築 | 土地を見つけて土地オーナーに営業する | 飛び込み営業・アポ訪問・不動産からの紹介 |
ハウスメーカー | 個人住宅や投資マンションの販売 | 反響営業(住宅展示場での営業/問い合わせ客への訪問営業)・飛び込み営業 |
リフォーム会社 | リフォームしたい人への提案・営業 | チラシ配布・飛び込み営業・反響営業(店舗に来店した人への提案営業) |
このように、会社の形態によって営業がする仕事もかなり違ってきます。
建設営業になりたい方は、どのくらいの規模で誰に対して建設物を売りたいのかじっくり考えてから就職先を探しましょう。
【1日の流れ】
マンション建築営業の簡単な1日の仕事の流れはこのような感じです。
- ・土地の下調べを行い、建築に適した場所を探す
- ・提案先となる名簿を作る
- ・DMの送信や電話でアポとり、飛び込み営業を行う
- ・訪問し、ヒアリングと提案を行う
- ・会社に戻り報告や書類作成を行う
これはあくまでも一例なので、参考程度に考えてくださいね!
建設営業の年収について
建設営業の平均年収は700万円です。
しかし、会社の規模によって金額は前後します。
中小企業の場合、20代で440万円程度、30代で630万円程度になります。
ゼネコンの場合、20代で490万円程度、30代で750万円程度になります。
建設営業がきつい、つらいと言われるのはなぜ?
建設営業がきつい、つらいと言われているのは、休みが少なく長時間労働を強いられるからです。
営業職は営業だけやっていればいいわけではなく、実は事務作業も多いのです。
営業を行った後は会社に帰って見積書や報告書の作成などを行う必要があり、仕事が終わるのは早くて19時、遅くて22時頃になることも…。
また、クライアントの予定に合わせるので休日出勤になったりと、休みが取りづらいのもデメリットです。
営業はクライアントとの信頼関係を築くのも仕事です。
そのため、接待ゴルフやお酒の付き合いも必要です。
相手と親しくなって案件を勝ち取るのも、立派な仕事なのです。
ここがおすすめ♪建設営業の魅力
上記で建設営業のつらさを話しましたが、建設営業にはもちろん魅力的な部分も存在します。
案件を取って、それが完了した時の達成感が大きい
建設業の営業は、地道な調査とヒアリングを行って、長い時間をかけた末に案件を獲得することができます。
地道な努力が必要な分、案件を取れた時の達成感はかなり大きいです。
また、建設工事は住宅でも公共物でも工期が長いです。
そのため、工事が終わってクライアントに成果物を見せた時の感動や達成感も計り知れないでしょう。
そういう部分に魅力を感じて建設営業を続けている人が多いと思います。
案件をとればとるほど給料に反映される
建設営業は、案件を取ればとるほど給料に反映されるため、給料体制が分かりやすくて仕事のやる気に繋がりやすいです。
自分の力で給料を上げていっていると実感できるので、給料アップをモチベーションに営業をがんばることができます。
いろんな人と出会える
民間営業は特に、いろんな人と話す機会があります。
ヒアリングは入念に行うため、クライアントの細かい情報を知る機会も多いです。
それぞれの人の中身や周囲の環境などを知る機会も多いので、それが日々の刺激になります。
相手に合わせて会話の仕方も変える必要があり、コミュニケーション能力も培われるでしょう。
実力主義
建設営業は年功序列ではなく実力主義です。
そのため、未経験で若手でも実力があればどんどん給料を上げていき、昇進もできます。
努力した分が目に見えて反映されるため、やりがいに繋がりやすいです。
必要な資格
やはり一番は宅地建物取引士です。
自分の会社が建てた建物を販売する際に必要になります。
宅建を持っていると、建設営業でも有利に働くのでおすすめです。
また、二級建築士の資格を持っておくと建物の構造や建築基準の知識が得られるため、営業でも提案がしやすくなります。
また、相手の信頼度も高まります。
女性の営業が増えている!?
最近は女性の建設営業の方が増えています。
その理由は、男性よりも女性の方が営業に圧迫感がなく、話す時にお客さんに安心されやすいからのようです。
また、女性の方が細かい部分に気が付きやすく、建物に対しても利用者や住む人目線で提案ができるため、信頼度も高まりやすいのです。
「建設営業興味あるけど女性だと雇ってもらいにくいかな」とあきらめている方、安心してください♪
女性ならではの視点で活躍できる会社も増えてきているので、ぜひ調べてみてくださいね。
どんな人が向いているのか
建設営業についていろいろ話してきましたが、どんな人に向いているのでしょうか。
人と話すのが好きな人
営業なので、人と話すのがメインになります。
相手の話を聞いたり、いろんな人と話をするのが好きな人は営業でも成績を上げることができるでしょう。
給料を上げていきたい人
上記でも話したように、案件を獲得すればするほど給料に反映されます。
そのため、給料を自分の頑張りで上げていきたい人は向いています。
根性がある人
テレアポや飛び込み営業をしなければいけないため、根性がないと続けていけません。
地道に頑張った先に案件獲得というゴールがあるため、ゴールを目指してひたむきに頑張れないときついでしょう。
建設業に興味がある人
そもそも建設業や建物に興味がないと、建物が完成する喜びをあまり味わえないためやりがいを感じられなくなってしまいます。
建物に対して関心がないと、建設営業も続けていけないでしょう。
勉強熱心な人
建築基準法を始めとする建築に関する知識を増やしていかないと、信頼される提案・営業は行えません。
覚えることがたくさんあるので、勉強したい気持ちがなければモチベーションが下がっていってしまうでしょう。
役立つ資格を獲得すれば、営業ではなく現場監督や建築士にジョブチェンジすることも夢ではありません!

上記に何個当てはまっていましたか?何はともあれ、「建設営業をやりたい!建設業のこともっと身近で勉強したい!」という意欲のある方は辛いことがあっても続けられると思います。
自分の気持ちに従って、建設営業を目指していってください!
まとめ
今回は、建設業界の営業職とはどんなものか?について話しました。
やはり営業はやることが多く激務です。
続けられている人は、単にその仕事に魅力を感じているからこそ続けているのだと思います。
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