基礎工事に欠かせないコンクリート打設ですが、この途中で雨が降ってしまうこともあるでしょう。
雨は操作できないので仕方がないですが、コンクリートの強度が弱くならないか心配ですよね…。
結論から言うと、絶対に雨で悪い影響が出るわけではなく、逆に恵みの雨になることもあるのです!
今回は、コンクリートが固まる仕組みを学びながら、コンクリート打設と雨の影響について知っていきましょう!
まずはコンクリートについて知ろう!
まずは、コンクリートの材料や固まる仕組みについて学びましょう。
それを知ることで、コンクリートと雨の関係性がはっきりします。
コンクリートの材料
コンクリートは、セメント・水・細骨材・粗骨材・混和材料から構成されています。
砂と砂利をつなぎ合わせる役目はセメントと水、コンクリートの骨格を作るのは細骨材と粗骨材です。
ここに混和材料を加えることで、コンクリートの強度や施工しやすさ、耐久性などを向上・改善できます。
こうした材料が混ざり合って、強度の高いコンクリートが完成します。
コンクリートが固まる仕組み
コンクリートが固まるのは、セメントの原料が水に反応することで固まるからです。
セメントは、カルシウム・ケイ素・アルミニウム・鉄などからできており、セメントが水に溶けると、カルシウムのイオンが溶け出します。
それに続いて他のイオンも溶け出し、これらが水に溶けにくい「セメント水和物」という結晶を生成します。
セメント水和物が徐々にセメント粒子の間を埋め、固まってコンクリートができるのです。
つまり、コンクリートは水によって硬化が進むため、水が必要不可欠なのです。
水が少なすぎるとひび割れが発生して品質に影響を与えますし、多すぎると固まらないため耐久性が低下します。
コンクリートに加える水は、多すぎても少なすぎてもだめなのです。
つまり、雨が降っても影響はないってこと?
コンクリートが固まるのに水が必須ということは、雨が降ってもコンクリートに影響がないということ?と思いますよね。
残念ながら、そういうわけではありません。
雨による影響があるタイミングとないタイミングがあります。
それは一体いつなのか、タイミングを知っていきましょう。
影響がある雨のタイミング
基礎コンクリート打設中の雨
コンクリートを流している最中に雨が降ってしまうと、完成後の品質に影響を及ぼす可能性が高いです。
というのも、コンクリートはセメントと水の比率、「水セメント比」が重要だからです。
コンクリートが希望の硬度になるように、水セメント比を計算して作られています。
もしコンクリート打設中に雨が降ってしまうと、その水セメント比が崩れてしまうので、コンクリートの強度や品質が劣化してしまうのです。
土間コンクリート打設仕上げ中の雨
土間コンクリートとは、地面に直接平面的にコンクリートを打って舗装する施工方法のことです。
玄関やカーポート、駐車場などでよく使われる方法です。
土間コンクリートでは、コンクリート打設を行った後、表面をコテなどできれいに仕上げていきます。
この途中で雨が降ってしまうと、雨粒の跡が残ったり白くなったりしてしまいます。
表面に汚れが残るので、かなり目立ってしまいます。
仕上げ段階での雨は、コンクリート作業の中でも一番痛手といえるでしょう。
土砂降り・ゲリラ豪雨
台風のような大雨が降ってしまうと、打設中はもちろん打設後数時間のコンクリートにも悪影響があります。
そのため、大雨の予報がある時はコンクリート打設や仕上げの工事は延期しましょう。
特に梅雨前後は天気が急変しやすいので、天気予報をこまめに確認してください。
影響がない雨のタイミング
コンクリートを流し込む前の雨
コンクリートを流していないので、特に影響はありません。
雨が降ることでコンクリートを流し込む予定の場所の汚れを洗い流せるので、逆にいいタイミングと言えます。
コンクリートを流して数時間後の雨
コンクリートを固めるためには、水が必要不可欠です。
この段階で水分が不足してしまうと、ひび割れなど強度低下につながります。
それを防ぐために、夏場は散水してブルーシートで養生するくらいなので、雨が降ってくれた方がありがたいです。
コンクリートを流して数日たった後の雨
数日立てば、コンクリートはある程度固まります。
コンクリートの表面から水が浸透することはないので、特に影響はありません。

コンクリート打設中に降る雨の中止基準はある?
「JSCE公益社団法人土木学会」という団体によって定められている基準によると、雨天時のコンクリート打設の中止基準は「降雨量4mm」と決められています。
降雨量4mmとは、通常よりも強い雨で、夕立などがこれに当てはまります。
傘をさしていても跳ね返りで濡れるレベルです。
降雨量5mm以上が本降りになるので、本降りと呼ぶには少し足りないくらいをイメージしてください。
雨量4mm以上の場合は、ただちにコンクリート打設を中止しないと、品質に問題が出る可能性が高いです。
また、気温によっても中止基準が設けられています。
気温が35℃以上または5℃以下になる場合は、コンクリート打設を中止しましょう。
気温が高いと水が乾燥してひび割れが起きやすくなり、品質が低下します。
逆に気温が低いと、材料に混ぜた水が凍ってしまったり、水分が蒸発せずに強度が確保できなかったりします。
このように、コンクリートは気候に左右されやすいものなので、影響を受けやすい季節や気温の時は十分注意が必要です。
雨についてしっかり考えてくれる業者に依頼しよう♪
コンクリート打設中、仕上げ段階での雨は、品質や硬度、見た目に大きな悪影響を与えます。
やり直しは時間もお金もかかるので、なかなかできることではありません。
コンクリート工事で後悔しないためにも、コンクリートの品質や仕上げをしっかり考慮して工事を進めてくれる良い業者を選びましょう。
短い工期で低予算の契約を提案してくる業者は、失敗する確率が高くなります
相見積もりをとりながら、慎重に業者を選びましょう。
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