巷で話題のチャットAI「ChatGPT」。
主に文章を作成したり情報を提供したりしてくれるAIですが、建設業でも利用できる活用方法があるのです!
ChatGPTを活用して作業効率を上げるために、ぜひここでChatGPTについて知っていってください。
話題のチャットAI!Chat(チャット)GPTとは?
今話題になっているChatGPTは、OpenAI社が開発・提供しているAIを利用したチャットボットのことです。
会員登録をすることで誰でも使うことができ、質問や指示をすることでそれに沿った回答を瞬時にしてくれます。
ChatGPTができることは、主に以下のものになります。
- 〇質問に答える
- 〇アイデアを出す(タイトル、目次、アンケート項目など)
- 〇プログラミング
- 〇表の計算
- 〇小説や脚本を書く
- 〇歌詞を書く
- 〇翻訳
- 〇議事録の作成・要約
- 〇動画の文字起こし・要約
このように、今まで工数がかかっていた部分を短縮できることはもちろん、創作活動においてもアイデアのヒントをもらうことができます。
今までのAIは、単純作業はできてもアイデア出しをすることはなかったので、とても画期的な技術ということで注目が集まっているのです。
加えて、新しく質問をしても前の質問と関連性のある回答をしてくれる点も素晴らしいです。
建設業でどのように活用できる?その方法とは
ChatGPTはアイデア出しなどがメインなので、建設業でも使えるのか不安に思う方も多いでしょう。
しかし、ChatGPTは建設業でも十分に活用していくことができます。
どのような部分で活用していけるのか、見ていきましょう。
見積もり書や計画書の作成
ChatGPTに一般的な見積もり書や計画書の項目を事前に学習させておくことで、見積もり書や計画書を自動作成することができます。
見積書に載せる項目を質問し、必要項目を記載した見積もり書や計画書を作成してもらいましょう。
その際の計算もChatGPTに任せることで作成時間を大幅に短縮することができます。
CADでの設計
ChatGPTは、CADを用いた図形の作成や設計のサポートもしてくれます。
CADを使って作成したいものの作成方法を質問すれば答えてくれます。
それに沿ってCADの操作を行えば、一から自分で考えるより効率的に設計することができます。
メール文の作成
ChatGPTは指定した内容の文章を作成してくれます。
例えば、「取引先へ納期が遅れる旨を伝えるメール文の例を示してください」と言えば、一般的なメール文を書いてくれます。
文章や言葉の使い方が不自由な部分もあるので、細かい部分は修正する必要はありますが、全体の流れを参考にすることができます。
意見を聞く
建設業における課題や今後の対策など、不安要素に関する意見を聞くことができます。
意見といってもChatGPTに意思があるわけではなくあくまで一般論なので、参考程度に考えるのがいいでしょう。
抽象的な答えが多いので、具体的な施策は自分たちで考える必要がありそうです。
顧客対応の自動化
ChatGPTを利用したチャットボットを導入することにより、よくある質問や一般的な質問は自動回答してくれるので、コールセンターの負担を減らすことができます。
電話も通じやすくなるので顧客満足度も高まるでしょう。
過去の問い合わせと回答を学習させることで簡単な質問以外にも自動回答できるようになります。
また、ChatGPTに学習させることで自動メールを返信することができます。
問い合わせに対して自動メールを送ることで、迅速な対応をすることができて顧客満足度が上がります。
設計案の作成
ChatGPTでは、要件を伝えることでおおまかな設計案を出すことができます。
ただし、建築士のような専門的な知識を持たないため、ChatGPTが作り出した設計案をそのまま使うのはやめておきましょう。
あくまでも一つの例として参考にする程度にしておくことをおすすめします。
しかし、たくさん案を出してくれるのでかなり参考になると思います。
ChatGPTを取り入れるメリット
建設業でChatGPTを導入するメリットは何があるのでしょうか。
見ていきましょう。
作業効率がよくなる
ChatGPTに単純作業や計算、アイデア出しなどを任せることで、作業効率を高めることができます。
今まで時間がかかっていた作業も、ChatGPTを使うことで瞬時に完了することができます。
アイデア出しに関してはChatGPTの提案をまるごとコピーするのはあまり得策ではありませんが、多くのアイデアを出してくれるのでそこからヒントを得ることができて、アイデア出しの時間を短縮することができるでしょう。
属人化の解消
建設業では、人手不足や経験が必要な作業が多いことから属人化しやすいです。
属人化してしまうことで、その担当者が辞めてしまった時に社内で混乱が起きたり今までの業務が滞ったりしてしまいます。
ChatGPTを使ってある程度のところまで自動化しておくことで、担当者が辞めた時の負担が少なくなるでしょう。
人手を補える
建設業では人手不足が深刻な課題となっている企業が多いです。
ChatGPTを活用することで単純作業や計算部分などを任せることができるので、人手を補うことができるでしょう。
作業効率が上がることで、人手が足りなくても業務を回していくことができます。
アイデアのヒントをもらえる
ChatGPTは単純作業だけでなくアイデア出しも行ってくれるため、設計や集客、人材育成などのヒントをもらうことができます。
抽象的な内容が多いですが、ヒントをもらえることでそこにかける工数を減らすことができます。
顧客満足度の向上
上記でも紹介したように、よくある質問に自動回答したり自動送信のメールを送ったりすることで顧客を待たせる時間が減り、顧客満足度を高めることができます。
ChatGPTを使ったチャットボットがもっと進化すれば、過去の対応内容を学習して複雑な質問にも答えられるようになるでしょう。
工務店など一般の方に家を売る場合はお客様からの問い合わせも多いと思うので、ChatGPTを使うことで従業員の負担を減らしつつ顧客満足度も高めることができます。
ChatGPTの将来性について
今まで、機械ができるのは思考を必要としない単純作業だけでした。
しかし、AIが発達したことでクリエイティブな分野もできるようになっています。
ChatGPTはまだ開発途上なので、今後も開発が進むことで専門分野や教育分野にも入ってくることが考えられます。
それに伴い、全職業の8割が影響を受けるとの見解も出ています。
特に影響を受ける職業は、会計士・ジャーナリスト・ウェブデザイナー・プログラマー・翻訳者・ライターなどです。
今まではAIに平気だと思われていたクリエイティブな分野で代替の危機があるのが恐ろしいですよね。
このように、AIはクリエイティブな分野でも活躍できるように進化してきているため、将来性はかなり高いことが言えるのです。
とはいえ、ChatGPTはまだ課題部分も多いです。
どんな課題があるのか次の項目で見ていきましょう。
要注意!ChatGPTの課題・懸念点
セキュリティ面
ChatGPTのセキュリティに関しては、OpenAI社の秘密事項となっているようです。
OpenAI社は「十分に対策を行っている」と公言しているようなので、それをどこまで信じるかによります。
しかし、セキュリティ対策内容を開示されていないのは使う側として不安が残りますよね。
さらに、ChatGPTの無料版では、利用前に入力内容がAI学習データとして活用されることに同意を求められます。
個人情報や会社の機密情報を送信してしまうと情報漏洩する恐れがあるので、絶対に送信しないようにしましょう。
万が一送ってしまった場合は、アカウントごとデータを削除する方法しかないようです。
ただ、API経由であればオプトイン(情報を活用されることを了承すること)しない限り学習データとして取り込まれることはないようです。
しかし、ウェブ版の場合は学習データとして活用される場合があるので、リスクを避けたい場合はオプトアウト(情報を活用されることを拒否すること)の申請を行いましょう。
情報が間違っていることがある
ChatGPTが提示する情報は、現状では間違っていることが多いです。
例えば、「浅草でおすすめの喫茶店は?」という質問をするとします。
すると、お店の候補をいくつか出してくれるのですが、調べてみると存在しないお店だったり別の場所にあるお店だったりと情報が間違って表示されるのです。
そのため、現段階ではChatGPTの情報を鵜呑みにしない方がいいです。
人による添削は必要
ChatGPTは2021年9月までの情報しか学習していないため、最新情報を提供することはできません。
そのため、表示された情報について本当に正しいか、最新情報はどうなっているかは人の手で確認して訂正する必要があります。
このような課題があることを踏まえて、慎重に利用するようにしましょう。
ChatGPTの登録方法
ChatGPTは今のところ誰でも無料で始めることができます。
始め方はとても簡単なので、ぜひ一度試してみてください。
- ①ChatGPTにアクセス
- ➁右上の「Sign up」をクリック
- ③メアドを入力
- ④パスワードを設定する
- ⑤指定したメールを確認する
- ⑥送られたメールのボタンをクリック
- ⑦個人情報を入力
- ⑧入力した電話番号に認証コードが送られる
- ⑨認証コードを入力
- ⑩完了
下記の記事では画像入りで詳しく解説しているのでぜひご覧ください。

建設業に特化した対話型AIを紹介!
ChatGPTのように対話型AIは様々な会社が発表していますが、その中でも建設業に特化したものを3つ紹介したいと思います。
ぜひ参考にしてください。
建設業向けChatGPT「chact」
最新技術を用いたソフトウェア・ハードウェア開発を行っている株式会社mign(マイン)が開発した、建設業法規を学習させたChatGPTです。
建設法令関係の対話コストを下げることを目的に開発され、建設領域に特化した会話や質疑応答が可能です。
法令情報の取得やプロジェクトの計画立案などに役立ちます。
料金は相談後お見積りという形ですが、
初期セットアップ+月額メンテナンス料金+API利用料という内訳になるようです。
建設用語に特化した「AKARI Construction LLM」
AI開発会社の「燈(あかり)」が開発した、建設業のデータに特化させたChatGPTです。
従来のChatGPTは一般的な回答をするのは得意ですが、専門用語を認識してそれにあった回答を出すのは苦手でした。
燈の建設特化のデータ認識技術をChatGPTと組み合わせることで、建設業に特化した対話を可能にしました。
- 過去の仕様書から知りたい事例を聞くと、エビデンス付きでの参照を出してくる
- 床上げ材の値段を聞くと、仕上げ表から拾ったデータやGoogle検索した仕上げ材の単価を基に計算してくれる
など、建設業の通常業務で活用できる情報検索ができます。
建設業の業務課題を解決するChatGPT搭載サービス
2023年8月3日に、建設DXサービス「SPIDERPLUS」を提供しているスパイダープラスと現場向けビジネスチャット「direct」を提供しているL is Bが共同で開発を開始したChatGPTです。
建設業の2024年問題に対する取り組みであり、生産性向上や残業時間の削減に貢献できるサービスの提供をしたいという思いから共同開発を始めたようです。
新サービスでは、不具合の傾向把握・再発予防の提示・次にとるべきアクションの提案・タスクの可視化など、建設業の業務効率を上げられる提案をしてくれるChatGPTを開発予定のようです。
まだ開発段階なので、詳細が分かり次第情報を更新していきます。

通常のChatGPTが使いにくいなと感じたら、ぜひこれらの建設業向けChatGPTを利用してみてください。
チャットAIを使って作業効率をアップしよう♪
ChatGPTは画期的な技術であり、今後も活躍していくことが予想されます。
作業効率を挙げたり属人化を防いだりと活用するメリットも多いので、建設業でもぜひ活用していってください。
学習を進めるほど使いやすくなっていくので、早めに始めることをおすすめします。
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KIZUNAについて紹介している記事もあるのでぜひご覧ください。
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