コラム基礎知識

【例文あり】ネタ切れしない!建設現場の朝礼のコツは?目的や流れなどを紹介

現場にとって朝礼は重要!

マンネリ化しないよう、内容を変化させつつ作業員が安全に務められるような朝礼を行いましょう。

 

建設現場で朝礼をする目的は?

建設現場 朝礼 目的

そもそも、建設現場ではなぜ朝礼をするのでしょうか。

朝礼をする目的は複数あるので、それぞれ見ていきましょう。

 

事故の発生を防ぐため

朝礼をする一番の目的は事故の防止です。

建設現場は高所や不安定な場所での作業が多いため、他の職場よりも事故発生率が高いです。

 

作業を始める前に危険場所を確認したり、現場での動き方を繰り返し確認したりすることで、作業員の危機意識が高まり事故を防ぐことができます。

 

作業スケジュールを周知するため

工事は、作業スケジュールの通り進めていかないと予定日に完成させることができません。

 

その日のスケジュールを頭に入れておくことで、各作業で時間配分を考えながら効率よく作業していくことができます。

作業員全員が時間を気にして動くことで、スケジュールに沿った進行が可能になるのです。

 

作業員を把握するため

作業開始前に、何の作業をする作業員が何人いるのかを把握することは大事です。

顔を見て工事に関わる作業員の方を把握しておくことで、一体感が生まれて士気が上がります。

また、作業をスケジュール通りに進めるためには、必要な人数がそろっている必要があります。

 

作業員が全員来ているかを確認するためにも朝礼で数を確認することが必要なのです。

 

 

なお、新しい現場で最初の朝礼をする際は、全員軽く自己紹介をするといいでしょう。顔を知っておくことで作業しやすくなりますし、何かトラブルが起こった際も連携がしやすくなります。

 

作業員の体調管理のため

朝礼で作業員の体調を把握することも重要です。

工事現場は集中力が必要な作業が多く、不安定な場所での作業も多いため、体調が少しでも悪いとミスや事故に繋がります。

 

朝礼時に体調を把握することで、事故やトラブルを防ぐことができるのです。

体調が悪い作業員には無理をさせず、安全で負担のかからない作業をやってもらうか休んでもらった方がいいでしょう。

 

現場で働く準備をするため

朝礼では、多くの場合ラジオ体操が組み込まれています。

これは、作業をする前のウォーミングアップで、怪我をしないために必要な項目なのです。

 

体育で運動前にラジオ体操をするのも、体に「今から動かすよ!」という合図を出して筋肉を十分ほぐすためです。

建設現場は体を使う作業が多いため、体を動かす準備をするために朝礼で体操をするのは大事なのです。

 

 

このように、朝礼には事故防止や作業員がストレスフリーで作業をするために必要な儀式なのです。
次は、朝礼の流れを確認していきましょう。

 

基本的な朝礼の流れ

基本的な朝礼の流れは以下のようになっています。

  • 挨拶、お知らせ
  • ラジオ体操
  • 作業の流れや注意事項の伝達
  • 1人KY
  • KY宣言
  • 相互安全点検
  • 締めの挨拶

詳しく見ていきましょう。

 

挨拶、お知らせ

「おはようございます」から始まり、朝礼担当者が本日のお知らせや朝礼の流れ、注意事項を伝えます。

 

ラジオ体操

体を温めるためにラジオ体操を行います。

朝早くの工事や夜遅くの工事は特に眠いので、眠気覚ましの役割もあります。

 

作業の流れや注意事項の伝達

今日の作業スケジュールや注意するべき場所や作業の伝達を行います。

担当者からだけでなく、協力会社の職長さんから作業工程や注意事項を言ってもらう場合もあるようです。

 

1人KY

KYとは危険予知のことで、どんな場所に危険が潜んでいるかを予測することです。

一人KYでは、危険な場所を一人で予測して予防対策方法を考えます。

こうすることで危険な場所を自分で考えて行動するくせがつき、事故防止に繋がります。

 

KY宣言

各現場に設定された、危険を防ぐための宣言です。

このKY宣言を作業員全員で復唱し、現場全体の安全意識を向上させます。

 

相互安全点検

二人一組になり、お互いの器具の点検を行います。

一人で点検するよりもミスが減り、事故防止に繋がります。

この際、大きな声で「○○ヨシ!」と言いながら点検する現場もあるようです。

 

締めの挨拶

一連の確認事項を終えたら、「今日も一日安全第一で作業しましょう!よろしくお願いします。」といった士気が上がるような締めの言葉を言って朝礼は終了です。

 

 

朝礼の内容はいたってシンプルですが、全て欠けてはいけない重要なものばかりです。

慣れないうちは伝達の抜け漏れがないよう、担当者は朝礼の事前準備をして臨むことが求められます。

 

要注意!朝礼時のポイント

建設現場 朝礼 ポイント

職場での歴に関係なく、朝礼の担当を任される企業も多いようです。

その時に恥をかかないように、朝礼を行い際のポイントを確認しておきましょう。

 

大きな声でハキハキしゃべる

現場によっては大人数が参加する場合もあるので、奥の人にも聞こえるように大きな声でハキハキとしゃべりましょう。

担当者が元気だと、他作業員の士気も上がります。

 

毎回同じことを言わないようにする

朝礼が毎日同じだと、参加する意義を見失って誰も真面目に取り組まなくなってしまいます。

たまに朝礼の流れや内容を変えることでマンネリ化を防ぐことができます。

 

また、改めて朝礼を行う目的を挨拶時に伝えることで、参加者の意識を変えることができるはずです。

マンネリ化しないために変化させることを心がけましょう。

 

簡潔に話す

長々と話されると、「結局何が言いたいの?」となって注意喚起になりません。

話す内容な簡潔に、結論から言うようにしましょう。

一番重要な注意事項や危険場所の確認では、簡潔に話すことを特に心がけてください。

 

事前にメモでまとめてくるなど準備をするとスムーズに話せると思います。

 

参加型にする

ただ話を聞いているだけでは飽きてきてしまいます。

一人KYの時、作業員の中から一人選んで前で自分の危険予知について説明してもらったり、ハーネスの点検をみんなで行ったりと参加型にすることで朝礼を行う意義が高まります。

 

質疑応答の時間をとる

注意事項伝達の最後に質疑応答の時間をとり、作業員に気になる点をなくしてもらうのもいいと思います。

 

掛け声や一言は何を言えばいいのか

一般的なかけ声でいえば、最初の挨拶は「おはようございます」から始めればいいと思います。

締めの挨拶は現場ごとに掛け声や一言が異なるので、ここで何を言えばいいのか悩む方が多いのではないかと思います。

 

締めの掛け声としては、

  • 「本日も安全第一でいくぞ、おー!」(全員)「おー!」
  • 「足元よしでお願いします。足元は良いか?」(全員)「足元よし!」
  • 「本日もご安全に!」(全員)「ご安全に!」
  • 「本日もよろしくお願いします」
  • 「かっこいい現場を目指しましょう!」

このようなものが挙げられます。

 

また、作業員全員で復唱することも多いようなので参考にしてください。

掛け声や一言については、そこまで深く考えずにシンプルでいいと思います。

 

【例文】スピーチをする際のネタを紹介

現場によっては、担当者が1分間スピーチをするという流れがあるところもあるようです。

その時何を話せばいいのか悩みますよね。

時間を決められると、1分間でもとても長く感じるものです…。

 

建設現場の朝礼で行うスピーチなので、事故防止や現場に関することに繋げるのがいいと思います。

記事を書いていて文章作成が得意な弊社ライターが、スピーチで使えそうなネタを簡単に紹介したいと思います。

 

季節に関することを言う

季節に絡めて事故防止などの注意喚起を行うのが一番考えやすいのではないでしょうか。

 

【梅雨の時期】

  • 梅雨入りが近づいてきていますね。
  • 私は雨の匂いとアジサイが好きなので、梅雨は結構好きです。
  • 梅雨が好きという仲間は手を上げてください!
  • ありがとうございます笑
  • さて、梅雨の時期は足元が滑りやすく、転倒事故が起こりやすいです。
  • 大雨が降った後の現場は特に事故が起こりやすいので、作業は慎重に行うようにしましょう。
  • 本日も、安全第一でよろしくお願いします!

 

【冬の時期】

  • だんだん肌寒くなってきましたね。
  • 夏は何をしていても暑いので、冬の方が動きやすくて好きという方も多いのではないでしょうか。
  • 特に秋はいいですよね、暑すぎず寒すぎず、仕事を終えた後の一杯もおいしいです!
  • それは季節関係ないですね笑
  • 冬は指先まで冷えやすいので、手元が狂いやすく慎重な作業がしにくい時期です。
  • ネックウォーマーを着用したり作業用手袋をつけたりと防寒対策をして、ミスやトラブルを防ぎましょう!

 

作業器具について話す

普段使っている作業器具の由来など歴史を話すのはどうでしょうか。

身近なものの雑学って面白いと思いますし、重要性を改めて実感できると思います。

 

【ヘルメットの由来】

  • 私たちが作業をするのに欠かせないヘルメットですが、これは兵士の兜が由来となっているそうです。
  • 知っていましたか?
  • 戦う時、一番狙われたら危険なのが頭なので、兜を被って頭を保護していたようです。
  • ヘルメットをかぶることで落下物から頭を守ったり、転落時の衝撃を吸収したりことができます。
  • 私たちも建設現場でいい建物を建てるために日々戦っているソルジャーなので、ヘルメットをしっかり着用して今日もかっこよく戦いましょう!

 

安全や事故防止に関する雑学を言う

  • みなさん、もちろん「安全第一」という言葉は知っていますよね。
  • しかし、このスローガンには続きがあります。
  • 知っている方はいますか?手を上げてください。
  • ありがとうございます。
  • 「安全第一」の続きは、「品質第二」「生産第三」です。
  • 日本でこの続きを知っている人が少ないのは、もともとアメリカの企業で使われていたスローガンだからです。
  • また、もともとこのスローガンは安全が第三に位置していたそうです!
  • 驚きですよね。
  • しかし、過酷な現場で働いた結果、労災が多く発生して作業員の事故が絶えず起こるようになってしまいました。
  • その問題を解決するために、世界規模の製鉄会社の社長が「安全第一」「品質第二」「生産第三」にスローガンの順番を変更しました。
  • すると、労災発生率がたちまち減少し、一緒に品質や生産性も向上したそうです。
  • 安全を一番に考えながら、品質も生産も妥協しないように元気よく働きましょう!

 

 

スピーチに使えそうな例文を考えてみました。ぜひ参考にしてみてください!

 

まとめ

現場にとって朝礼は重要!マンネリ化しないよう、内容を変化させつつ作業員が安全に務められるような朝礼を行いましょう。

 

今回の内容をまとめると、

  • 現場の朝礼は事故防止のために必要
  • 朝礼のポイントはハキハキしゃべる、参加型にするなど
  • 掛け声はシンプルでOK

このようになります。

 

ぜひ、朝礼の目的を理解して意味のある朝礼をしていきましょう♪

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