コラム基礎知識

【収入アップも夢じゃない!】建設業のフリーランスについて | 一人親方の違いなど解説

会社勤めの現場監督や建築士さんは、「いつか独立して自分の事務所を持ちたい!」と思っている方も少なくないでしょう。

 

しかし、独立してフリーランスで働くには、それなりの準備と能力が必要です。

今回は、フリーランスで働きたい方のためにフリーランスとはどんなものかをご紹介していこうと思います。

 

フリーランスとは

フリーランスとは、会社や団体に所属せず、仕事に応じて契約を行うことをいいます。

自分のスキルを活かして仕事を自由に選びながら働く方法です。

 

フリーランスの語源は、中世ヨーロッパで戦争のたびに傭兵団と契約して戦いに行く人たちのことをフリーランサー(当時の武器は槍〈lancer〉だった)と呼んだことからきているようです。

 

一人親方、個人事業との違い

フリーランスと一人親方、個人事業の違いはなんでしょうか。

 

一人親方は、従業員を雇わずに特定の事業を行う人を指します。

特定の事業には、建設業以外に林業・漁業など計7つの業種が指定されています。

 

個人事業は、業種が指定されておらず、従業員を雇って事業を行える人のことを指します。

 

フリーランスは、個人で契約して仕事をする「働き方」を意味する言葉です。

しかし、働き方としては一人親方も個人事業主もフリーランスといえるでしょう。

 

フリーランスには種類が4つある!

建設系のフリーランスは4つに分類することができます。

 

請負型フリーランス

一番一般的なフリーランスの形です。

特定の仕事をこなし、成果物を納めることでお金を貰うことができます。

 

注意点として、クライアントの業務内容が固まっていないと発注しづらいという特徴があるようです。

受注するまでの期間が空いてしまうため、その間の収入に不安が生じます。

 

複業型フリーランス

複数の会社に籍を置き、それらを行き来しながら仕事を行う働き方です。

自分がやりたいと思うこと全てに時間が割けるのが良い点です。

 

しかし、裏を返せば一度に複数の仕事を進行させていかなければならないため、同時進行する管理能力と技術が必要になります。

 

不労所得型フリーランス

人に仕事を任せて自分は指示する側にまわる働き方、またはストック型ビジネスといって、自分のスキルを活かして売れる仕組みを作る働き方です。

 

前者は現場で働かなくて良くなるため、自由な時間が増えてできることの幅が広がります。

後者は、アプリやテンプレートなど、一度作ってしまえば継続的な収入が得られ、話題になれば莫大な利益に繋がるでしょう。

ただし、収益化するのに時間を要するというデメリットがあります。

 

アライアンス型フリーランス

月額報酬に加えて、目標に対する達成度に応じて特別報酬を得られる働き方です

会社の社員になるわけではありませんが、成果を出すことで信頼度が得られ、大きな裁量権を与えられたり、その会社と繋がりを得ることができます。

しかし、評価基準など確立するのが難しい契約形態となっています。

 

建設系フリーランスのメリットデメリット

フリーランスにはいいところもあれば注意すべき点もあります。

ぜひ確認しておきましょう。

 

<メリット>

仕事を自由に決められる

会社勤めだと、やりたくない仕事がきても拒否権はありません。

仕事を取ってくるのも上司や元請からの依頼になるので、仕事を選ぶことはできませんよね。

 

しかし、フリーランスは自分の裁量でどんな仕事をするのか決めることができます。

収入がある程度あれば、やりたい仕事のみを引き受けることも可能なのです。

 

収入アップが狙える

フリーランスでは、基本的にプロジェクト単位で契約を結びます。

能力が高ければ、スキルのPRをして1回あたりの金額を上げることができるのです。

 

そのように交渉しつつ、並行して仕事を行っていけば、会社勤めよりも高い収入を得ることができるのです!

仕事が選べるだけでなく夢があっていいですよね♪

 

人間関係に悩まなくて良くなる

会社だとたくさんの人が働いているため、気が合わない人も必ずいます。

しかし、仕事と割り切ってその人と働かなくてはなりません。

 

フリーランスになれば、そのような人間関係に悩むことなく働くことができます。

例えクライアントとウマが合わなくても、その仕事の間だけなので気が楽です。

 

逆に、いいクライアントに出会えた際は信頼を得られる仕事ぶりを発揮すればそれ以降も関係を続けていくことができます。

従業員を雇うにしても、自分に決定権があるのでやはり人間関係の面ではフリーランスが気楽でしょう。

 

ライフワークバランスがとりやすくなる

フリーランスは、自分で仕事を決められるため仕事の調整も自由に行うことができます。

休みたい時に休むことができるので、普段の生活との両立がしやすくなります。

小さい子供がいたり介護を行っている場合なども、誰にも迷惑をかけず仕事と暮らしのバランスがとりやすいのです。

 

 

<デメリット>

収入が安定しない

自由度は高いですが、何もしないと仕事が入ってこないため、月の収入にバラツキがあります。

特に閑散期や不景気だと建築の仕事自体が減るため、小さな仕事でもとってこないと生活が厳しくなってしまいます。

 

仕事は自分でとってくる必要がある

上述しましたが、フリーランスでは仕事を自分で探してこないと収入がありません。

フリーランスになり始めの頃は知名度がないため、とにかく生計を立てるために小さな仕事でもなんでもこなすようしましょう。

 

設計図作成の仕事、事務処理の仕事など、探せばたくさんやれる仕事はあるはずです。

初めから大きなプロジェクトを探す必要はなく、小さいことから初めて少しずつ仕事を増やしていきましょう!

 

また、金額交渉も積極的に行っていなかいと損してしまうので、交渉術も学ぶと良いと思います。

 

責任は自分がとる必要がある

会社だと、何か失敗をしてしまっても上司がかばってくれたり一従業員が責められたりしません。

 

しかし、フリーランスになると自分の判断で仕事を行っていくので、ミスやトラブルがあると全て自分で責任を負わなければいけなくなります。

そのことを十分理解して、ミスやトラブルのないように誠実な仕事を行いましょう。

 

丁寧な仕事をしていれば、信頼にも繋がってそこから大きな仕事が入ってくるかもしれません。

近道よりもコツコツやって自分の実力を知ってもらうことで、仕事の幅も広がり収入アップにも繋がるのです。

 

続けていくのが難しい

やはり、フリーランスでやっていくのは難易度が高めです。

仕事がなくなると比例して収入も減少するので、生活できなくなってしまうのです。

 

しかし、全く無理なわけではありません。

フリーランスになる前に人脈をもっておいたりある程度貯金をしておけば、ピンチに陥った時に助けてもらえたり、貯金でなんとかやりくりできたりします。

フリーランスを考えている場合は、事前準備をしっかり行いましょう。

 

フリーランスになるには?

フリーランス 画像

では、フリーランスになるにはどんな過程を踏む必要があるのでしょうか。

 

➀会社に勤めて経験を積む

最初からフリーランスとしてやっていくのはかなり難易度が高いです。

そのため、フリーランスになる前に会社に入って経験を積むことをおすすめします。

 

独立することを考えている場合、建築設計事務所に勤めることが多いようです。

というのも、独立を経験している代表者の下で働けるため、独立の仕方や仕事取得のノウハウなどを知れる機会が多いからです。

施工経験を積めるだけでなく、独立後のイメージも沸きやすくなります。

 

➁資格を取得する

フリーランスでは自分のスキルをアピールしていかなければ仕事がもらえないため、アピールできるスキルを持っておく必要があります。

建築士、施工管理技士などの国家資格があるといいのはもちろん、専任技術者の資格を取得することで建設業許可を取得できます。

 

建設業許可を取得すれば、請負金額500万円以上・建築一式工事において請負金額1500万円以上・延べ面積150平方メートル以上木造住宅工事を請け負うことができます。

つまり、受注できる仕事の範囲が広がり収益アップが狙えます。

 

尚、自分の事務所を立ち上げるには「管理建築士」という資格が必要になります。

この資格を得るためには、建築士として3年以上設計等の仕事を行った後、登録講習機関が行う管理建築士の過程を修了する必要があります。

自分が管理建築士の資格を取らずとも、管理建築士を雇うという方法もあります。

 

➂貯金をしておく

フリーランスになる前に、ある程度貯金をしておくことをおすすめします。

独立する場合、仕事用パソコンなどの電子機器、仕事道具、事務所を借りる場合そのお金もかかります。

 

また、フリーランスになってすぐ売上に繋がるわけではないので、当面の運転資金も確保して置いて方がいいでしょう。

開業資金、運転資金にいくらかかるかは事業やタイミングによりますが、目安として500万~1000万円は用意しておいた方がいいそうです。

500万円ほど自分で用意して、後は融資制度を使っている人が多いようです。

 

➃人脈を作る

フリーランスになったら、とりあえず収入を得るために仕事をゲットしなければいけません。

開業後すぐに仕事を得られるように、下積み時代に人脈を広げておくことをおすすめします。

 

上司に紹介してもらったり、自分から飲みにいったりと繋がりを作っておくことで、独立後に仕事を持ってきてくれたり、困っている時に助けてくれるかもしれません。

積極的に交流していきましょう!

 

➄情報を集める

フリーランスになる前に、注意点や事前準備など情報を集めておきましょう。

そうすることで、陥りやすいミスを回避したり心に余裕が生まれて失敗する確率を下げることができます。

 

また、インターネットで調べるだけでなく、独立経験のある人に直接話を聞くのも勉強になりますし、リアルな経験や注意を聞くことができます。

 

 

収入について

メリットのところで独立すると収入アップすると言いましたが、必ず全員がアップしているわけではありません。

年収1000万円以上の人もいますが、年収300万円程で会社員と変わらないくらいの収入の人もいるのです。

高額の依頼を貰うためには、それだけのスキルと仕事にたいする信頼度が必要になります。

 

スキルを磨くには経験と資格取得の努力、信頼を得るためには丁寧な仕事をすること、この2つをどちらも達成しないと高収入なんて夢のまた夢です。

 

すぐに収入を上げることを目的とするのではなく、まずは自分の能力を知ってもらうために小さな仕事でも全て受けて、地道に上がっていくしかありません。

その期間をしのげる忍耐力も重要です。

今までより収入を増やすために、地道な努力を惜しまないようにしましょう!!

 

まとめ

フリーランスは自由でいいところがたくさんありますが、自分で全て考えて行動しなければいけないため軽い気持ちでは続けていけません。

自分がフリーランスで働くだけの覚悟があるか、事前準備ができそうか考えて、いろんな人の意見を聞いて、一番いい選択をしてください。

 

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