基礎知識

建設業の魅力を知ろう♪仕事のやりがいや向いている人は?

建設業は残業が多く危険・きついといったイメージが根強いため、若い人にはあまり人気がありません。

それにより、職人の高齢化や人手不足が深刻です。

 

しかし、建設業にはたくさんの魅力があり、それを知れば「建設業で働きたい!」と思う人も増えると思います。

この記事では、建設業の魅力ややりがい、向いている人の特徴をご紹介していきたいと思います♪

 

建設業が担っている仕事は?

建設業の仕事は幅広いです。

道路や病院・学校・ダム・トンネルなどの全ての人に関係する施設や設備から災害防止のための工事、人々が生活する住居など、様々なものを作っています。

 

また、建設業には「ゼネコン」「ハウスメーカー」「工務店」という3つの形態があります。

それぞれどのような違いがあるのか、簡単に説明します。

 

ゼネコン

主に国や企業・地方自治体から仕事を請け負う総合建設業です。

専門の分野はなく、土木・建築関連の仕事を幅広く行います。

 

施工例)トンネル・市役所・美術館・ダム・駅・テーマパーク・ホテルなどの建設、整備

 

ハウスメーカー

国内で広く認知されており、個人向け住宅の建築・販売を行います。

一戸建てはもちろんアパートやマンションなどの集合住宅も請け負いますが、ある程度パターン化された家を作るため工期が短く設計が洗練されているのが特徴ですが、施工は下請の工務店が行うのが一般的です。

 

ハウスメーカーの例)タマホーム・セキスイハイム・ダイワハウス・ミサワホーム・住友林業等

 

工務店

地域密着型で、家を建てたい人と話し合いながら家を建てる店や会社のことです。

広告や宣伝が少ないため、ハウスメーカーよりも低価格で受けてもらいやすいです。

また、ハウスメーカーのようにデザインがパターン化していないため、クライアントの希望を叶える家を建てられるという魅力があります。

 

建設業と一言で言っても、その職種は多岐にわたります。

主な職種は以下のものです。

  • ・現場監督
  • ・施工管理
  • ・設計職(設計士/CADオペレーター)
  • ・技術職(現場職人)
  • ・営業職
  • ・事務職

などなど、建設業は様々な職種の人が協力して成り立っているのです。

 

ここでは詳しく解説しませんが、数多くの職種の中から自分がなりたい、向いているものを探してみてください。

 

建設業の魅力5つ

建設業 楽しく話し合う画像

それでは、建設業の魅力を5つご紹介します♪

建設業の魅力を知って、もっと興味をもってくださいね!

 

手に職を付けられる

建設業は「ものづくり」の仕事で、技術職が多いので手に職をつけることができます。

現在は大手企業に入っても油断できない時代。

手に職をつけていれば、どこの会社にいってもやっていくことができます。

 

建設の仕事は人手が足りないこと、資格や経験年数が必要になることから、一度手に職をつけてしまえば引く手数多なのは間違いありません。

 

達成感を得られる

建設の仕事は、作ったものがずっとその街に残ります。

作っている建築物の作業工程を間近で見られること、自分が携わった建物や設備が完成した時の達成感は他のどんな職業にも負けません。

 

しかも成果物が大きく社会貢献度も高いので、「この建設に自分も携わったんだ」という実感と満足度もかなりのものでしょう。

その達成感を毎回得られるのは建設業の醍醐味です♪

 

海外進出の可能性アリ

大手ゼネコンでは、国内の少子化による建設需要の減少を見込んで、アジア諸国への海外進出を活発に進めているようです。

そのため、ゼネコンで経験を積んで成果を出していれば、海外で働けるチャンスがあるのです。

 

海外の建築物を作れるなんて、夢がありますよね!

それを目指してゼネコンに入るのもいいと思います。

 

社会貢献できる

建設業の仕事は建物や公共設備などの街づくりです。

自分の仕事が街を豊かにし、事故や災害から人々を守ることに繋がっていることを考えると、社会貢献度が高いことが分かるでしょう。

「社会に貢献する仕事がしたい」「自分の街をもっと豊かに住みやすくしたい」と考える人にはピッタリの業界なのです。

 

資格をとれば高額年収も

実は、国税庁が平成30年9月に発表した調査結果によると、建設業の平均年収は493.9万円で、業種別平均よりも高い給料をもらうことができる業界のようです。

 

また、DMMがまとめた「給料が高い職業TOP100」では、14位に一級建築士が入っています。

一級建築士になるのは難しいですが、施工管理や採掘職も年収が高くなっています。

建設業は給料が低いというイメージがあるかと思いますが、資格や特殊な技術を要する職種につけば、高収入も夢じゃないのです!

 

仕事のやりがいについて

お次は建設業の仕事のやりがいについてです。

やりがいをしれば、もっと建設業への興味が湧くはず!

 

自分の作ったものが地図に残る

建設業のいいところは、やはり長年にわたって利用される大きな建物・設備を作ることができるところです。

しかも、自分が作ったものを大勢の人が利用してくれたり地図に表示されるなんて、建設業でしかできない経験でしょう。

 

もちろん、そのようなものを造るのはかなりの期間と労力が必要で、若手の頃は任される部分も少ないでしょう。

しかし、地図を書き換えるほどの大きな「ものづくり」に携わることができるなんて、考えただけでワクワクしませんか?

 

チームで協力してモノづくりを行える

建設業は職人が主になって行う仕事のため、黙々と作業をするイメージを持っている人もいるかと思います。

しかし、実は多く人が関わっていて、チーム一丸となって1つの建設物を作り上げる仕事なのです。

 

年代も性別も違う人たちと関わり合いながら作業を進めていくため、一体感や従業員との間に絆が生まれます。

「人と関わりながら一つのものを作り上げたい」という方にはピッタリの職業なのです。

技術力だけでなく、協調性やコミュニケーション能力も重要な要素なのです。

 

ビックプロジェクトに携われる

建設業の仕事を続けていれば、駅の開発やテーマパークの建設、高速道路のリニューアルなどのビックプロジェクトの一員になれる可能性もあります。

大きな工事や建設に携われるのは仕事のやりがいに繋がりますよね。

 

国土交通省関東地方整備局による建設業での技術者のやりがいや思いを掲載しているページでは、「ビックプロジェクトを成功に導く一員になれる。責任ある立場を任され、現場の見方が変わった」という意見があります。

ビックプロジェクトは建設期間がかなり長く、通常より多くの人と協力して作り上げるため、出来上がった時の達成感もかなり大きいことでしょう。

 

仕事が人々の生活に直結する

建設業の仕事は、住宅や公共の建物・駅・テーマパークなど、人々の生活に関係あるものを造る仕事です。

自分の作ったものが人々の役に立ったり、生活をいい方向に変えることができるのは、建設業ならではのやりがいです。

 

建設業に向いている人の特徴

建設業 笑ってる画像

最後に、どんな人が建設業に向いているのかを紹介したいと思います。

「体力が一番重要でしょ?」と思ってるなら大間違い。

もちろん体力も必要ですが、建設業の仕事は体力以外の能力も必要なのです。

何が必要なのか、見ていきましょう。

 

体を動かすのが好き

日中は現場で体を動かして夜はデスクワークを行うため、体も頭も動かす必要があります。

体を動かして働くのが好きであり、体力に自信がある人はやはり建設業に向いています。

働き方改革で減ってきたとはいえ、長時間労働や残業も普通にあるので体力がないと続けていけないと思います。

 

コミュニケーション能力がある

上記でも言ったように、建設業の仕事はたくさんの人と協力しながら作り上げていくものです。

そのため、様々な年代の人とやりとりができるコミュニケーション能力が必要になります。

意思疎通がとれないとトラブルや事故に繋がってしまうので、やりとりをしっかり行える能力がいるのです。

 

また、職人さんは癖の強い人が多いため、そのような人たちに話を通す説明能力や説得力も必要です。

さらに、価格面で協力会社と交渉を行うこともあるので、交渉能力も必要になります。

 

人を引っ張っていくのが好き

施工管理や現場監督を目指す場合、指示を出す必要があるので人を動かすための統率力とリーダーシップが必要になります。

そのため、人の上に立って指示を出すのが好き、人を引っ張って物事を動かしていきたいという人に向いています。

 

予測を立てながら計画できる

建設の工事現場は危険が多く、安全管理が重要になります。

事故が起きやすそうな場所を把握して、監視を増やすなど安全を保つ工夫を行いながら施工計画を立てる力が必要になります。

 

また、遅延が起きそうな施工部分を予測して、それに合わせて人員や納期を増やすことも必要になってきます。

そのため、最悪の事態を予測して、事前に対策を打つ力がある人は建設業に向いています。

 

臨機応変に行動できる

建設現場では予期せぬことが起こります。

天候の変化による工期の調整、図面・資材の変更、最悪の場合事故など、その場で切り替えて対応しなければいけないことがたくさんあります。

そのため、すぐに気持ちを切り替えて迅速な判断・行動を行う力が必要です。

 

また、上に立って指揮をとる立場になるためには、その場の状況を見て上司に報告し、次にとる行動を自分で考え提案する能力も必要になってきます。

目まぐるしく状況が変わる建設現場で働くには、臨機応変に対応できる能力が欠かせないのです。

 

気配りができる

現場をスムーズに回すためには、職人さんたちに好かれるのがベストです。

職人さんたちに好かれるためには、細かな気配りが重要になってきます。

  • ・挨拶をしっかりする
  • ・季節に合った飲み物を用意する(夏なら冷たい水、冬なら暖かいコーヒーなど)

など、些細なことでも職人さんへの印象が変わります。

 

また、書類の整理や設計の部分でも“気配り”は重要です。

ミスが起きないように書類の置き場をまとめて置いたり、分かりやすい説明の仕方をするなどすれば、発注ミスや認識のすれ違いを無くすことができます。

構造計算でも、細かい部分の確認を行うことでミスを防げたりトラブルを防ぐことができるので、気配りできる人は重宝されるでしょう。

 

建設業の今後について

将来 画像

建設業の需要は今後の動きはどうなっていくのでしょう。

建設ITnaviが財務総研のデータを参考に作成している「建設業の売上高・営業利益・経常利益推移」を見てみましょう。

建設業の売上高・営業利益・経常利益推移

2020年のグラフですが、コロナの影響で全体的に落ちてしまっています。

 

しかし、その下落率は緩やかで、10~12月時点では営業利益と経常利益は大幅に、売上高は緩やかに増加していることが分かります。

コロナによる利益の落ち込みはありましたが、影響は限定的で、すぐに巻き返せていることが分かります。

これは、建設需要が高いからでしょう。

建設需要について言うと、2020年の東京オリンピックが2021年に延期され、やっと開催日が決まりましたが無観客のため海外旅行者による経済効果は望めません。

 

しかし、大阪万博・IR施設・リニアモーターカーなどビックプロジェクトはまだまだ控えており、それに伴うインフラ整備や施設の建設、リニアモーターカー開通のための駅や街の建設の需要が増えます。

需要に人手が追い付くかが不安ですが、IT化やAIの導入も進められており、管理ツールやロボットで人手を補えるようになってきています。

 

建設業のDXへの取り組みはどんどん活発になっています。

女性の登用も進んでおり、建設業はいい方向に変わってきているのです!

 

建設業は魅力がいっぱい♪

このように、建設業には魅力ややりがいがたくさんあります。

すでにIT化やAIの導入により、働きやすい環境に変化している真最中です。

 

3Kや自分が持っているイメージだけで嫌煙してしまうのはもったいないです!

この機会に建設業に視点を当ててみてもいいのではないのでしょうか。

KIZUNAでは、建設業同士のマッチングサービスを提供しています。

職人が欲しい建設会社と、仕事や協力会社が欲しい職人を結びつける手助けをしているので、建設業での就職をして仕事や人手に困った際はご利用いただければと思います♪

 

KIZUNAを知る

コメント